2019.4.17 介護技術

2019.04.17 Wednesday

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    JUGEMテーマ:介護

    今朝出勤時のことです。自分の他数名の日勤者が着替えなど準備をしていると、すでに勤務に入っている

    早番の職員が来て「〇〇さんが居室でうつ伏せになって倒れている。起こすのを手伝ってくれ」とのこと。

    まだ着替えていなかった自分と、看護師で応援に行きました。

    その人の居室では、本人がベッドわきにある低いサイドテーブルに頭のうずめ、そのまま脱力してうつ伏せ

    になっており、足は床にまっすぐ投げ出されていました。

    この方、かなり体格が良く、体重は70kg以上はありそうです。加えて移動は電動車いすを使っており、

    歩くこともおろか、自立で立位を保つのやっとという状況です。

    さらに飲酒の習慣があり、ほぼ1日中飲酒しています。この時も酒臭い状態でした。

    テーブルをしっかり掴んでいるのでおこせません。まず伸ばしている脚を曲げ、テーブルを掴んでいる指

    を「指を外してください」「指を外しますよ」と声をかけながら外します。

    自分がこの人の後ろに回り、腰に左右から腕を入れて前で組み、引っ張るように持ち上げます。

    他の2名と一緒に身体を持ち上げ、車いすに移しました。

    この時他の職員から、「所長失格さんは力持ちですね」と言われました。

    しかし自分は力があるわけでもなく、この時馬鹿力を出したわけでもありません。

    介護技術の基礎を使っただけです。身体をできるだけ小さくさせると、介護者の力をださなくても、要介護者

    の身体は容易に動きます。手足を曲げてなるべく身体を小さくさせることで動きのモーメントを小さくでき、

    結果小さな力で動かせます。

    これは「ボディメカニクス」と言って、介護者の研修では誰でも教わります。

    それを実践しただけです。

    かつて、体重90kgの人が床にべったりとうつ伏せになってしまい、「助けて」と奥さんから電話が入って

    起こしに行ったことがあります。自分一人で起こすことができました。この人も脱力しており、また認知症が

    あって指示が入らないところがありましたが、手足を曲げることで少ない力で起こせました。

    あるいはベッドから介助して起こす際も、ボディメカニクスを生かして介護者は最小限の力で起こせる方法を

    家族に教えたこともあります。

    介護者が身体を壊しては元も子もありません。

    6年間特養などの現場で働きましたが、以上のことを実践したおかげで腰を痛めることはありませんでした。

    介護者の中には腰を痛めながら仕事をしたり、最悪腰痛が原因で仕事を辞めざるを得ない人もいます。

    まずは自分の身体を守ることが第一ですし、適切な介護技術の習得はそのためにも重要です。