EF1628の詳細

2019.08.21 Wednesday

0

    JUGEMテーマ:鉄道

    昨日群馬県みなかみ町まで、静態保存されているEF1628号機を見学に

    行ったことは下の記事に書きましたが、昨日だけ機関車内部を時間を決めて

    公開してくださいました。

    かつて現役時代の時も水上機関区を度々見学しました。時には機関車の運転室

    に入れてもらうこともあり、その際に機器室をちらと覗くことはありましたが

    機器室の通路を歩くというのは今回が初めてです。

    公開時間は11時から12時で、現地には午後の講演の講師もいらっしゃり、

    見学にあたり見るポイントを教えてくださいました。

    中は狭いので、2エンドから入って反時計周りに見学することになりました。

    デッキ横のステップからデッキに上がり、正面のドアから中に入ります。

    デッキから見た機関士席側窓とライト周りです。

    2エンド機関士席です。手前のマスコンはノッチが刻んであるレバーのガイドが

    なくなっています。マスコン中央部に丸で囲まれた「芝」の刻印は東芝製を表して

    います。右端のスイッチ箱の上にちらりとメーターが見えていますが、この部分に

    6連のメーターがあり、回生ブレーキ時にこれらのメーターを見ながら回生ブレーキ

    操作を行っていたとのことです。

    2エンド機器室に入ってすぐにあるのは、下側の丸いものが回生ブレーキ用の

    励磁機だそうです。上にはブロワー?が移設されています。

    その奥には走行時にスピード制御を行う抵抗器を切り替える単位スイッチです。

    これを入れたり切ったりして抵抗値を変化させ、モーターの回転を変えていました。

    この箱は、講師によれば「極性継電器」と言い、回生ブレーキはモーターで発生

    させた電気の電圧が架線電圧より高くないと架線を通じて回生して電気を返す

    ことができません。その電圧が架線電圧より高くなったところで架線に返せるよう

    にモーターの回路を切り替えるという大事な装置だそうです。また講師曰く、上の

    励磁機やこの極性継電器は、おそらく日本でここだけの貴重な産業遺産とのことです。

    1エンド側運転室との仕切り部分です。

    その下側にはMGがあります。丸い筒のようなものがMGです。

    1エンド側機関士席です。

    ちなみこちらは自分が撮影した現役当時の別の車両の機関士席です。

    画面右、マスコンの上にスピードメーターがあり、さらに上に丸型の

    メーターが4個見えます。画面暗くてわかりにくいですが、これが

    回生ブレーキ時に機関士が確認するメーター群です。28号機では

    角型メーターですが、同じものだと思われます。

    その背面(機器室側)です。各種スイッチが並びます。

    再び機器室に入り、さきほどとは反対側の通路です。これはブロワー用モーター

    と思われます。「NO1」とありますが、ブロワーは2個搭載されており、こちらは

    「NO1」だということです。機関車番号と、下の数字は点検した年月と思われます。

    (西暦ではなく「昭和」54年11月です)

    「OM」は当時検査を担当した国鉄大宮工場の略です。

    これは何なのか講師にお尋ねしたのですが、おそらく6個ある主電動機の繋ぎ方を示す

    ものではないか、とのことでした。前から順番に1〜6とモーターに番号が振ってあり、

    レジュメによると「並列つなぎ」の時この表示のようにモーターを繋いでいるようです。

    ちなみに並列つなぎとは現場で「パラレル」「パラ」とも言い、最も主電動機の回転が

    速くなるつなぎ方です。回転は速いが牽引力は小さくなります。

    区名札入れには、左のようなものも入れられていました。

    機関車の説明文です。去年作り変えられたようです。「SLみなかみプロジェクト」とい

    うのが今回のEF16や、D51を整備した団体名です。

    今後またEF16について何か行うことがあれば、自分も喜んで資金援助など行いたいと

    思っています。本当に当時はEF16に入れ込んでいました。